矯正歯科治療の流れ
- 治療開始時期、治療の進め方についてのご説明
- 類似した症例の治療例のスライドなどを提示しての解説
- 治療で使用する装置についてご説明
- 治療期間についてのご説明
- 治療費の概要やお支払い方法などについてご説明
- 精密検査の項目についてのご説明
- 問診
- 口腔内診査
- 顔面写真・口腔内写真
- 矯正歯科治療学的検査
- 口腔内印象(歯の型)採得、咬合採得
- レントゲン検査
[頭部X線規格写真(セファロ側貌・正貌)、パノラマX線写真、デンタルX線写真、顎関節X線写真] - カリエスリスク検査
- 顎運動機能検査
- CTレントゲン検査
- セットアップモデル(治療後の予測模型)

当院では、長い経験と症例数に裏打ちされた適切な力をかけていきます。当院では、長い経験と症例数に基づき、最適な力を用いて歯の移動をコントロールしていきます。
また効率的に歯が動くためにも歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療や「セルフライゲーションシステム」(※下記参照)を利用した治療を行なっています。
あるデータによると、装置を付けている時間が長いほど、虫歯になる確率が高いと言われています。また、歯根吸収(歯の根っこが短くなってしまうこと)などが起こるケースもあります。そのため、当院ではできるだけ効率的に治療を進めることで、こうしたトラブルを防ぐようにしています。
セルフライゲーションシステム/クリッピーC

クリッピーCの歯に当たる部分は、半透明のセラミック製ですので、金属性のブラケットと比べて目立ちにくいのが特徴です。また、セラミックは変色しにくい材料ですので、プラスチック製と比べて、着色汚れの心配が軽減されるメリットもあります。
【クリッピーCの特徴】
歯を動かすときの痛みが少ない従来の矯正装置のように、ワイヤーとブラケットをゴムや金属線で固定せずに治療ができますので、ワイヤーとブラケットの間に若干「ゆとり」ができます。このワイヤーとブラケットの間にできる「ゆとり」が摩擦抵抗を少なくし、歯への負担と、歯を動かす障害が軽減することができるのです。
効率的な治療ができる従来の矯正装置よりも、弱い力でスムーズに歯を移動させられますので、より効率的で短い期間で治療を終えることができるケースもあります。
【1】 初診 約30分

初診では、お口の中の写真撮影および歯並び・咬み合わせの診察した後、患者さんご本人やご家族の方が気になることやご希望をお聞きし、撮影した写真をモニターでお見せしながら、以下のような内容についてカウンセリングさせていただきます。
また、相談後にご家族でご検討していただくために、患者さんのお口の写真とその解説、矯正歯科治療に関する症例別のパンフレット、矯正学会の監修による書籍などをお渡ししています。
<カウンセリングの内容>【2】 精密検査 約60〜90分

精密検査では、診断・治療方針を決定するために必要な資料を集めます。不正咬合の診断・治療方針を決定するにあたり重要な検査ですので、予約制にて60〜90分ほどのお時間をいただいております。精密検査には、一般検査と必要に応じて追加される検査があります。
<精密検査の項目>【3】 診断 約30〜40分

精密検査で集めた資料について、コンピューター等を用いて詳しく分析し、最も効果的で患者さんに合った矯正歯科治療計画をご説明させていただきます。
モニターの画像をご覧いただきながら、使用する装置やその装置の効果、治療後の予測などについてご説明いたしますので、疑問点などはお気軽にご質問ください。
また、予想される治療期間や治療にかかる諸費用についても、治療契約書をお見せしながらご説明させていただきます。
【4】 治療 約30分〜1時間

当院では、治療をスタートする前に、ひとりひとりの口腔内環境にあわせて、ブラッシング指導を行います。
また必要に応じて、カリエスリスクテストを受けていただき、その結果を判定し、それぞれの患者さんにあった「虫歯」や「歯肉炎・歯周炎」の予防を実践していきます。装置装着後は口腔内環境が変化しますので、その都度ブラッシングの指導を行い、治療がスムーズに進むように口腔内環境を整えることが重要です。
【5】 動的治療期間 1~3年

矯正装置をつけている期間は、不正咬合の程度や早期治療か本格治療かによって異なりますが、1年〜3年ほど要するケースがほとんどです。装置装着中は、約1ヶ月に1度の通院が必要になります。毎月きちんと通院し、矯正装置の正しい使用法および装置のメインテナンスを心がけてください。
【6】 保定期間 約2年

取り外し可能な保定装置の装着期間です。
動的治療期間の終了後、歯並びがきれいに整っても、まだ歯の周りの骨や歯ぐきは不安定な状態です。正しい位置でしっかりと骨が支えられていませんので、元の歯の位置へ戻ろうとします(後戻り)。
そのため、リテーナー(保定装置)を使用し、治療によって得られた咬合を安定させる保定期間が必要です。保定期間には、4〜6ヶ月に1度の間隔で通院していただきます。
【7】 終了

以上で治療は終了となります。
治療の期間は、患者さんの咬み合わせの状態によって個人差があります。治療終了後も1年に1度は、定期検診を受けるようにしてください。